ほぼ足りてまだ欲 その先

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下水汚泥

 「福島県は1日、県中浄化センター(郡山市)で処理した下水汚泥と、汚泥を焼却して乾燥させた溶融スラグから高濃度の放射性物質が検出されたと発表(2011年5月2日 読売新聞)」という情報に対して、今日の福島原子力発電所事故対策統合​本部 共同記者会見で質問者から出た話が興味深かった。
 チェルノブイリでも問題になったけれど、除染という観点からいうと、雨の問題もあって、当然下水道に汚染物質が多く流れ出ることになり、それを処理場でこのような形で捕捉することによって効率化が図れるという観点である。
 しかし、問題はそのあとに引き渡されることになる。つまり今度は溶融スラグ貸されたものを一体どこに保管するのか、そして下水処理施設が汚染することになるし、その溶融スラグの運搬機器、その担当者の汚染をどうするかという問題である。
 このように放射線による汚染物質はどこまでもその汚染を拡大していく。原発においても、実験施設においても、医療施設においても、核物質を扱う現場からは限りなく汚染物質が生み出され、それは埋設する以外に持っていきようがない。それだからこそ原発は問題なのだ。