ほぼ足りてまだ欲 その先

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初夏

 ところで、わが家のいつまで経っても大きくならない雌猫のことなんだけれど、今年の春はとうとう5度にわたる「いわゆる春」が来て、大変だった。その間は「フニュフニュ」いって、あたかも匍匐前進のような態勢であちこちに顔をこすりつけ、しばしばトイレに行き、寝るまで大変なのである。だけれども、わが家の唯一の男性である私にまとわりついて戴けるという嬉しい目にお目にかかることができる。近年こんなにもてることは滅多にない。
 しかしながら、彼女の「いわゆる春」が通り過ぎてしまった今となってはまったく私なんぞに興味を示すことは全くなくて、眼があうと「あ、いけね」という顔をして視線を外し、とっとことっとこ逃げていく。寂しいものがあるのだ。