ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

深く反省

今週のお題「大人になったと感じたとき」
 自分が自分を意識しなくてはならないと思った、というのと自分が大人になったと感じたときというのは全く違うとは思うのだけれど、意識しなくてはと思ったのは多分小学校5年の頃だろうか。何が原因だったのか全く思い出せないけれど、オフクロと口げんかになって、ムカッとしてそれが多分顔に出たときにオフクロが「やれるもんならやってご覧!」と啖呵を切った。物の弾みとは怖ろしいもので、思わずオフクロの肩を思いっきりドついた。すると、オフクロがよろめいて、傍のソファに倒れかかった。すると間髪を入れず茶の間で聴いていたのか、オヤジが飛びだしてきて、私に思いっきりビンタをくれたのだ。その後私はどういう態度を取ったのか憶えていない。
 後年オヤジが死んだあと、オフクロにこの話をしたときに、私は「夫婦の絆には勝てないものさぁ」と茶化したけれど、あの時、私はもう手を挙げちゃならねぇな、冗談じゃ終わらなくなると悟った。
 では、「大人になった」と感じたのは一体いつなのかということになるのだけれど、それが一体いつのことか、何でそんなことを感じたのかと考えても思い当たらない。
 就職したときも、結婚したときも、第一子が誕生したときも、長期出張から帰宅して家族と再会したときも、第二子が誕生したときも、単身赴任したときも(オイオイ、そこまで引っ張るのかという声が聞こえそうだ)、つまり、きっかけとなって大人になったなぁと感じたことが思い浮かばない。
 となると、結論は「私はまだ大人になっていない」ということなんじゃないかと思うのである。はなはだ情けないことに齢(よわい)63歳にして未だに大人になっていないということなんじゃないだろうか。これで良いと居直るつもりはないが、自分ひとりで何かを決断したことがあるのか、といわれるとはなはだ心許ないのだ。実は明日ひとつ大きな決断をしなくてはならないのだけれど、どうしたものか未だに決めかねている。