ほぼ足りてまだ欲 その先

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風評被害

 「風評被害に惑わされないで」というのは枝野の決まり文句ということに今やなっている。彼は何かというとこれを繰り返す。今年の5月頃、ドイツで食中毒が発生した時にはスペインのキュウリが原因だという噂があっという間に広まって、スペインの農業従事者は痛手を被った。結局スプラウトが原因らしいということになった。ドイツ政府は原因追及に躍起となっていた。しかし逐一が毎朝テレビで報道されていた。
 福島原発事件によって拡散し続けているとわかった放射能汚染は、今どんどん殆どの食品に影響が及びつつある。魚は一体どれなら食えるのか、今年収穫されるであろう米は一体どこまでが大丈夫なのか、それとも殆ど駄目なのか、大丈夫なものとして駄目なものが流通するのではないだろうか、牛肉が駄目なら他の食肉はどうなのか、冷凍されていた震災前の材料はどれで、あれ以降のものはどれなのか。それがわからないからこの際全部忌避するべきなのか、それとももうこの歳なんだからそんなこと構わずにどれでも喰えばいいのか、じゃ、その「この歳」というのはいったいくつ位からなのか。
 そんなこんなが全然わからないから「私は国内産のものは一切喰わない」といって農薬満載のものを食べているかも知れない。
 これを「風評」とはいわない。これは情報が足りないがための行動、というべきだということだ。つまりね、枝野君、君が言うべきは「政府から事実がタイムリーに公表されないが故に国民の皆さんに動揺を来して誠に申し訳がありません」というべきであるぞ。
 マスコミがこんなに役立たないものだと、うすうす気がついていたけれど、ここに来て全く頼りがいがないことに気がついた。除く東京中日新聞