ほぼ足りてまだ欲 その先

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新聞変更

 来月から、購読新聞を朝日新聞から東京新聞に変えることにした。私の実家は物心ついた頃には読売新聞だった。報知新聞も取っていた。だからどの家でも新聞は真面目なものとくだけたものをとっているものだと思っていた。このラインナップを見るとどう考えても巨人ファンの家としか思えない。ところがあにはからんや、わが父はかなりのへそ曲がりの阪神ファンである。というよりもむしろアンチ巨人といったら良いだろうか。なにしろ判官贔屓というか、時の権力が嫌いというか、絶対なるものに対して黙っていないという性格だった。だから、上司の憶えめでたくなかったのに相違ない。必ず反主流派にいた。
 どうしても巨人が強くて、阪神がどうしても勝てなかった頃、オヤジは遂に我慢しきれずに、報知新聞は止め、讀賣新聞毎日新聞に代えた。新聞というものは各社で活字が違うし、レイアウトにはそれなりの違いがあるから、急に代えると戸惑う。しばらく何もいわなかったのだけれど、一ヶ月後には報知新聞は復活しなかったけれど、讀賣新聞は復活した。やっぱり読みにくかったものと見える。
 今朝の東京新聞朝刊の二面に載っている菅直人福島原発事件の起きた数日後に東電に乗り込んで「撤退」はだめだといいにいった時のことを電子版で見ると、周りが見えなかったので、紙面で見たかった。
 東京新聞の販売店に電話して、来月から購読するけれど、そのまえに今朝の朝刊だけくれない?という虫のよいお願いが通って昼飯前に読むことができた。「ところでこれまでは?」というので朝日をとっていたけれど、本当のことを書かないからいつ止めようかと思ってここまで来たこと。東京新聞は評価が高いからと本当のことを伝えた。
 一方、私は実家を出てからここまで40年間(正確にいうと途中で3年半ばかりブランクがある)ずっと朝日新聞を読んできた。学生時代には朝日ジャーナルも読んでいたし、AERAは創刊から10年ほどは毎号駅で買っていた。月刊誌は「論座」を読んできた。
 その私が、さすがにここ約一年位の間に、東京新聞以外の朝毎読産経日経といった一般紙が記者クラブとしての温室にふんぞり返っている姿勢がどんどん見えてきて(自分が企業広報担当をしていたことがあることもあって)、その胡散臭さに原発事件以来鼻について仕方がなかった。
 私が企業広報を担当していた頃の東京新聞記者クラブの中で見ていても最前線についてくるのがやっとで、他社を抜くこともない代わりにこっちを頼ってくるという気を許すことのできる媒体でもあったことは事実だろう。
 さよう、私達は記者クラブをかなり十分に利用していたのである。だから、余計に東電の合同記者会を見ていると、クラブ媒体の態度に今や腹が立つのだ。
 さて、私は今度いつまで東京新聞を取り続けるだろうか。
 それにしても広告出稿費がかなり安いらしくて、東京新聞に出ている広告は相当地味だ。今朝の二面には大きく新潮社の「新堕落論」(石原慎太郎)が載ってて、非常に気分が悪かったなぁ。