ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

なにがどうしたってんだ

東京電力福島第1原発事故で、政府は16日、3月の東日本大震災で被災した東京電力福島第1原子力発電所の原子炉について、放射性物質の放出が大幅に抑えられた「冷温停止状態」に至ったと宣言した。(ウォール・ストリート・ジャパン 2011年12月16日)

、「安定して冷却水が循環し、原子炉の底の部分と格納容器内の温度が100度以下に保たれ、万一トラブルが生じても、敷地外の放射線量が十分低く保たれる」状態が技術的に確認された(同上)

 とっくのとんまにメルトスルー状態になっており、どんどん地中におりていっているという話を聞いているし、4号炉の使用済み核燃料貯蔵プールの構造的な問題が懸念されるわけだし、今後どの箇所で何が起きるかも分からないうちからこんなことを宣言して良いのだろうかという気がするけれど、それとこれは全く事情が違うんだと逆ねじをくらいそうだ。
 しかし、あの野田が「宣言します!」という声と表情を見ると、彼のだまし討ちも佳境に入ってきたことが推察される。

 だからということなのか、合同記者会見は今日の会見を持って終わりにするというのが政府の方針のようだ。ということは、これから先、また東電のやりたい放題になっていくということを意味する。東電がやりたい放題だったからこそ合同で会見をやるということだったはずで、その会見でいわゆるマスコミが最も肝心な項目について質問をすることなく、ただ単に現状を確認する質問しかせず、自由報道協会やその他のフリーの記者のように根本的な追求をする質問が面倒だと思って生きているということを意味する。