ほぼ足りてまだ欲 その先

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夜中のテレビ

 昨夜のこと、さて寝ようかと部屋から出てきて、テレビをつけたら「コロンビア白熱教室」をやっていた。多分再放送だろう。「白熱教室」はまだやっているんだと思いながら見ていたらコロンビア大学ビジネススクールのSheena Iyengar先生の「選択」という話の全5回の第3回目で、インド系で視力を幼くして亡くしてしまったIyengar先生が経験に裏付けられた直感の力を話した上で、学生に「選択の日記」をつけよと提案している。何を選択したか、何を選択しなかったか。その選択をするのにどのくらいの時間考えたのか。途中でどんなことを考えたか。それを書き残せというのだ。
 そりゃ凄いアイディアだ。私の様に行き当たりばったりでもう人生の殆どを過ごしてきてしまった人間からすると、本当にそれをやっておけば良かったなぁと今更ながら感心したのだ。
 聴講している学生達を見ていると、国籍も年齢も多岐にわたっているのに驚く。そして日本人が何人もいることに気がつく。
 それが終わってから、さてどうしようかと思っているところに猫が起きてきて、「餌をくれろ」というのでやりながら、テレビをBS-Pに変えたら「ザ・フィルハーモニックス イン・ウィンナ・カフェ 〜シェーンベルク、ベルク、ウェーベルン編曲によるワルツ集〜」なんぞという番組をやっておった。
 ウィーンのミュージアム・クォーターの外側くらいにあるCafe Sperlを会場にして、今年の3月に収録したものだというのだけれど、7-8人の室内楽ヨハン・シュトラウスクライスラーなんてところを延々と演奏するという番組だ。彼らがとても楽しそうに演奏するのもさることながら、その力強く、且つ流麗なる演奏は素晴らしくて、テレビのスイッチを切ることができない。
 プレイヤーはウィーンフィルのメンバーを中心にした「ザ・フィルハーモニックス」だというのだけれど、どう見てもピアノ奏者のこの髪を見たら違うんだろうなと思って検索したら彼はラカトシュアンサンブルのフランティシェク・ヤーノシュカという人らしい。来年日本へ招聘するという話があったらしいのだけれど、福島第一原発の事件で来日は取りやめとなったそうだ。
 このユニットのリーダーはティボール・コヴァチといってウィーン・フィルの第二ヴァイオリンの首席だそうだけれど、彼もコントラバスのエーデン・ラーツもハンガリアンというか、東の雰囲気の顔をしていて、私はてっきりハンガリアン音楽の手練れ奏者かと思ったくらいで、その雰囲気がプンプンするのが面白かった。
 午前2時となってさすがに床についたもののなかなか寝付かれず、志の輔を聞いて寝たから多分寝たのは午前3時頃だったのではないだろうか。