野田佳彦が大飯原発を再稼働させる必要性について今夕記者会見をやって説明するのだそうだ。その前に大飯原発は福島第一原発に比較してどこがどう安全性を高めているのか説明する必要があるのではないかという人がいて、それはその通りだと思う。
しかし、私は根源的に原子力発電システムそのものが未完成で危険なものであることを承知の上で語る安全性は欺瞞以外の何者でもないと思っている。だから、どんなに電力供給上の問題として大飯原発の再稼働を語られても聞く耳を持たない、というのが事実である。
「そうはいうけれど、これが動かなかったら何が起きるのか」という問題提起は私から見ると的が外れている。もし大飯原発を動かさないことによって電力がショートするというのであれば、「そのためにこれだけの節電が必要となるので国民の皆さん、こういうところを節電して支えてください」という説明会見であれば意義はあるだろう。取りあえず全国のマンションの非常階段蛍光灯を消してみる。テレビの放送時間を制限してみる。なんてのがありじゃないのか。
