ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

電力企業

 今日株主総会を開いた電力各社のそれぞれの総会での対応を見ているとよくわかるのは、電力各社は全くこれまでの意識と何ら変わっていないということだろう。
 これまでほとんどの国民が見てみない振りをしてきた時代と、3.11以降の電力企業のあり方があからさまになり、消費者からやりたい放題で搾取してきた実態がすっかり知られてしまったにも拘わらず、彼らは知らぬ存ぜぬ、何かありましたか?私が悪い訳じゃない、私たちを監視していた政府機関があったはずで、それが納得した通りにしてきた結果として何かが起きたのかもしれないけれど、だから責任は政府機関にあるのであって、私たちエリート企業が、間違ったこと、悪いことをしていたはずがないじゃありませんか、その証拠にこれだけ高収入を得ていますから、とでもいいたいような態度を崩していない。

 私たち消費者が何もいわずに、何も力を行使しないでいるのでは、彼らは正にカンラカンラと高笑いをしながら、続々と上の人間から、子会社や業界団体へ落下傘部隊宜しく降りていき、死ぬまで金を取り続けることになる。
 彼らは私たちがボ〜ッとしてフジテレビのバカ騒ぎ番組をワハワハいってみている間に、しっかりとどんなことが起きても自分たちが困らない仕組みを夜を徹して構築してきていたのだ。私たちは迂闊だった。政治家はみんなしてそこからこぼれ落ちてくるしずくをごくごくと飲み、マスコミは私たちの目先を誤魔化す直接担当として大活躍をした。もちろんそれを支えていたのは電通博報堂である。
 私たちは実に浅薄だった。迂闊だった。なんも知らなかった。
 しかし、今はそれがわかったのだ。