ほぼ足りてまだ欲 その先

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LNG価格

 衆議院の通産委員会で共産党の吉井英勝議員が指摘したように、LNG価格は対米販売価格と東電への販売価格との間には9倍ほどの価格差が生じているのだそうだ。もちろん長期契約をしているからだとか、アメリカ国内の需給バランスが崩れているからだという言い訳を通産大臣たる嘘つき枝野もそういっているし、エネ庁もそう言い訳している。
 長期契約なんてものは誰も彼もが燃料購入に関しては行っているわけで、日本の買い手(商社や電力会社、あるいはエネルギー関係参入企業)はこぞってみんな長期契約を行っているのは誰でも知っている。その結果供給源はかつて不景気になると契約取引高を適当に減らされたりして、辛い目を見てきたりしていた。
 それなのに電力会社は実は平気の平左で価格交渉に関しては美味しいお客である。なぜならば彼らはそれをどんな価格で買い入れようと、どうせ電力価格に反映してしまえるからである。つまり、営業努力なんてものからはほど遠い商売をやってきた。だから、こんな事態に陥っていても、未だに自分が失敗してこんな事になったのかわかっていない。
 枝野大臣自身が「なんでこんな仕組みになっているのかわからない。どうしてかと聞くと、昔からこうだからだ、という反応しか返ってこない」と半分笑いながら吉井議員に答えている。笑っている場合じゃない。
 霞ヶ関が実に既得権益のために存在していることがよくわかる。