ほぼ足りてまだ欲 その先

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JRの野球

 昨日、社会人野球選手権決勝なるものをNHK BSが中継していた。対戦は日本石油が母体のJXとJR東日本だ。JXは日本石油日本鉱業三菱石油が一緒になったものだけれど、日石は昔から横浜のチームとして都市対抗野球の常連だった。古くは巨人にいった藤田元司がエースだった。
 JRはもちろん母体は国鉄でかつては金田正一がいた国鉄スワローズを抱えていたことがある。
 JXは純粋民間企業だから好きに野球でもバスケットボールでもやればいいわけで、別に文句はないけれど、一言いいたくなるのはJRの方だ。
 かつては三公社五現業のひとつとして官営の組織だった。だから親方日の丸でやりたい放題で赤字垂れ流しだとして民営化に踏み切り、全国を分断して独立採算にした。おかげで末端のローカル線はどんどん廃線になり、あるいは地元三セクに押しつけ、公共交通をなくした結果何が起きたのかといったら、高齢者、生徒達にはただただ不便が残り、美味しい思いをしたのはなんと道路建設のジェネコンと自動車メーカーばかりだった。
 そんな犠牲を国民に強いることによって成り立っている企業が、如何に民営化されたんだとは云え、野球チームを抱えているというのはどうしても釈然としない。あの野球チームはなんの役に立っているのだろうか。
 国鉄民営化の歴史を振り返ると、飲み込めないのだよ。