ほぼ足りてまだ欲 その先

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新橋演舞場

 一体これはなんの写真かと思われるだろうけれど、新橋演舞場の三階天井なのである。演舞場の紋が打ち出された天井紙が貼ってある。気がついて驚いた。
 今月の新橋演舞場の演し物は『双蝶々曲輪日記』と「人情噺文七元結」。いってみるとなんと仁左衛門体調不良のため休演だという。昼は南与兵衛の役は中村梅玉の代演。歌舞伎ではダブルキャストがいつでも準備されているのだろうか。これがオペラだったら大変だそうだ。歌いながら演技をすることができる代演はそうそうはいない。主役級の歌手は引く手あまただから右から左にならないのだそうだ。梅玉さん、なんの不安も感じさせませぬ。さすが。
 「文七」の方はもういうまでもないけれど、今日の「双蝶々」は「井筒屋」-「 難波裏」-「引窓」と推移するも「角力場」も「米屋」もない。ちょっと唐突感が否めない。
 しかし、落語の「双蝶々」の流れと一体どこで繋がるんだろうかと思っていたら、なんと落語と歌舞伎の「双蝶々」は全く違う話だという。そりゃそうだろう、どう考えても御店に奉公に出てからも手癖が悪い長吉がますますの悪者になるってぇのはわかりそうだけれど、それがなんで素人相撲の相撲取りになっちまうんだろうかと不思議だったからだ。
 帰りに伊東屋に寄ってトレーシングペーパーを買う。薄さで5-6種類があり、A4サイズ一枚ずつ売ってくれる。65gのものを5枚入手。本当に次を描くんだろうねぇ。