ほぼ足りてまだ欲 その先

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オランダ正月

 日本で太陰暦が当たり前だった頃(というよりも太陰暦しかなかった頃)、太陽暦のお正月を「オランダ正月」と呼んでハイカラ(語源に諸説紛々)にこれを祝った人たちというのがいたんだそうで、それをそのままタイトルにしたのが森銑三著の「おらんだ正月 -江戸時代の科学者達-」で、冨山房百科文庫から出ている。
 私はこれを地元の図書館が廃棄本として売った時に入手した。江戸時代の科学者52人を取り上げたもので、著者森銑三の「序」と「後記」を読むと「子供の科学」という雑誌に連載されていたものがもとになっているようで、これを知って、なるほどだからこんなに平易に書いてあるのかと膝を打つと同時に、「子供の科学」というのはそんなに昔からあった雑誌だったのかと驚いた。どうやら冨山房から出版されたのは昭和13年だったようだけれど、私が手にしているものは昭和53年に再版されたものである。で、これは今でもAmazonでも購入することができるというのが凄い。そして、岩波文庫にも入っているらしい。

おらんだ正月 (冨山房百科文庫 20)

おらんだ正月 (冨山房百科文庫 20)