ほぼ足りてまだ欲 その先

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認知症

 豪州のAustralian Institute of Health and Welfareのレポートによると、2006-2007年に入院した50歳以上の患者、252,700人のうち、認知症的傾向にある人は8%の20,800人だったという。
 こういう数字が日本では公表されているのだろうか。というよりもこういう調査の仕方をしているのか、という疑問がある。
 日本では統計局というものがあるけれど、豪州にも同じものがあって5年ごとに国勢調査を行っては発表している。面白いのは大変多くのデーターをこの統計局が抱えているので、企業や研究機関がデーターのクロス分析をしたいというと、その可能性を検討してくれて、その見積もりを出してくれる。日本の統計局はそんな業務をやっているだろうか。もしやっていたとしても、多分外郭団体に委託をしていて、その団体の幹部は総務省天下りが居並んでいるだろう。
 で、このAustralian Institute of Health and Welfareは同じデーターを毎年発表し続ける。例えば「ホームレス調査」なんてものをずっと同じ指標で行っている。だから、研究者にとってはもってこいのデーター比較をすることができる。尤も日本の霞ヶ関がこの種の調査結果を発表すると必ず眉に唾してみなくてはならないのだけれど、豪州ではその実態はいかがなのだろうか。