ほぼ足りてまだ欲 その先

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すばらしい許容力

 日本という国がアミニズムの文化だから、どんな神様でも受け入れることができるというのが何よりもまして文化の成熟に寄与しているといって良いのである。神棚はあるし、仏壇はあるし、井戸には神様がおられるし、竈にだって神様がおられるのである。あっちの神様のお札を戴いてあるし、成田山新勝寺の交通安全のお守りだって車に貼ってあったりする。
 だもの、西洋の神様の誕生日(正確にいうと神様じゃないが)だって、国を挙げて、それも立派にお祝いするのだよ。大きなショッピング・センターに行ったって、並み居るお金持ち相手の商店街だって、はたまたその辺の居酒屋だって、飾り立てたツリーを立ててまで、そんな知らない人のお誕生日を祝おうという位のものだ。
 この国はそんな善隣外交の国なんだからこそ、軍隊を廃止しているし、武器はよそに売ったりしないし、この地球を破壊する恐れが十分にある核兵器に至っては作らないし、持たないし、持ち込ませないんだぞと主張している。それはそれはいっていることは崇高なものでこれほど高邁なる理想を掲げている国家というのはついぞ聴いたことがない。
 見よ、北の国なんぞはろくに打ち上げられもしないというのに、核兵器を持っているぞ、お前のところに打ち込むことはいとも簡単だぞ、と脅していたりする。
 この国は本当に見上げたものだ。全部本当だったら。