ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

マエダ珈琲本店

 そんなに京都に行ったことがあるわけじゃないからわざわざこんなところに書くような資格もないし、それほどの見識がある訳じゃないから、自分の中に客観的なスケールみたいなものを持っている訳じゃない、というような言い訳はもうどうせばれているだろう。
 京都には珈琲屋さんがもう枚挙にいとまがないというくらいに存在していて、あっちこっちにある。そしてそういうお店が朝8時くらいから営業している。だから、なにもホテルの高い朝飯を食わなくても、その種のものならいくらでも選択できる。
 イノダコーヒーとか小川珈琲進々堂なんてくらいしきゃ名前も知らないけれど、探せばごろごろある。その上、イノダなんかは本店もそのそばの三条店もけっこうお客さんがいっぱいで、その上安いわけでもない。
 昨年の3月にたまたまマエダ珈琲本店のすぐ傍に泊まっていたものだから、扉を開けたことがあって、今回もまた行った。イノダに比べると安くてざっくばらんな普通の感じで、落ち着くということもあるかも知れない。それに朝ホットドッグセットを頼むともうそれだけで満足する。入り口に近い方が喫煙席で、奥が禁煙席という仕組みになっていて、関東から行くとまだまだ喫煙者の方がマジョリティーなんだなという気がする。
 ホットドッグには必ずキャベツの千切りとポテサラがついてくるのだけれど、その前に二種類のドレッシングがついてくるところが仰々しくて良い。なんだか凄いものを頼んでしまったような気がする。イノダコーヒーと比べると何が違うかというと、全くおしゃれじゃないって点かも知れないな。
 進々堂だって「ロイヤルパークホテル ザ 京都」の1階にある店なんて、お洒落そのものだよ。ここには「コンチネンタルブレックファースト(ブレッドサービス・ドリンク付)」ってのがあって、¥630でパンが食べ放題。しかもその提供されるパンがたくさんの種類があって若い人たちに大人気。スペシャルブレックファースト¥940もパン食べ放題だよ。
 何しろ目が老眼になってからこっちはメニューもろくすっぽ見ないものだから、そんなメニューがあるのを知らなかったけれど、わかっていたとしてもそんなにパンを食べられない。隣に座っていた、もう本当にか細い感じのお嬢ちゃん、お二人は私たちが見ている間にバカスカ食べていた。いや、良く喰えるなぁと感心した。これが11時を過ぎるとパン食べ放題+飲み物+メインディッシュというセットになるってんだなぁ。どおりで朝から満員でごった返している。
 そこへいくと、マエダ珈琲本店は決してそんなことはない。近所の人たちも、勤め人もみんなのんびりと新聞なんぞを広げていて、終いにはその辺で寝てしまいそうなアンニュイな雰囲気が漂っているのだ。これが良い。次回もまた行くつもりだ。
(あ、そうだ、前田珈琲本店ではカレーも食ったことがあるなぁ。)