ほぼ足りてまだ欲 その先

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新宿

 いつもの木曜日で保阪正康の話を聞きに行く。1-3月期はこれで終わり。4-6月期はお休みをするのだけれど、ちょっと逡巡している。
 本日の話で一番驚いたのは1945年2月4日〜11日にクリミア半島のヤルタで開かれた「ヤルタ会談」というのは知っていたけれど、その際に「ヤルタ秘密協定」なるものが存在していたという話だ。
 検証されてはいないらしいけれど、硫黄島で日本軍の犠牲を上回る25,000人もの犠牲を出した米国がソ連に対して第二戦線を要請した、といわれている。
 つまり、ソ連に対して日本に対する戦闘を要請したというわけだ。その協定によると「三大国すなわちソヴィエト連邦アメリカ合衆国および英国の指導者はドイツ国が降伏し、且つヨーロッパに於ける戦争が終結したる後二月または三月を経て、ソヴィエト連邦が左の条件により連合国にくみして日本国に対する戦争に参加すべきことを協定せり」としてあって、戦後領土の回復を斯様にすると規定している。
 つまり、もっけの幸いとソ連日露戦争以降日本によって割譲された領土をすべて取り返そうとしたというのだ。ドイツの降伏が5月だから、その後2-3ヶ月ということになると、なるほど確かにソ連がソ満国境を越えたのは勘定が合う。
 こんな話、どこでも聞いたことがない。となると話は現日本政府によって説明されていた話とは異なることになる。
 例によって尖閣諸島の米軍射爆場となっている二島についての話も出た。中国が狙っているのはこの二島だという話なのだ。というのはこの二島について米国と交わした射爆場としての利用協定では、この二つの島の名称を中国が明の時代に呼んでいた呼称そのものとなっているというのである。あまりにも迂闊な話ではないか。
 日本の外務省というのは本当に仕事をしているのだろうか。