時事通信の昨日の記事によると「2月のユーロ圏（通貨統合参加17カ国）の失業率は、季節調整済みで12.0％となり、1999年の通貨統合以降で過去最悪」となったという。しかも、その数字はドイツ（5.4%）やオーストリア（4.8％）に比べて南欧がひどく、スペイン26.3％ポルトガルが17.5％キプロス14.0％にもなっているというのだ。
こうなると当然EU内でどんどん二分化が起きてくる可能性が高まるし、分離論が出てくるだろう。しかし、ここで分離をしたら南欧諸国は壊滅的打撃を受けるはずだし、ユーロ崩壊の恐れは当然に出てくるわけで、看過しえないのは欧州各国のみならず、アメリカも中国も日本も計り知れないダメージを受ける。それは1929年の世界恐慌なんていうものの比ではないだろう。
グローバル化の恐ろしさには共倒れという危険性がある。為替を見ているとゆっくりと円高傾向が見えるような気がするのは一体どうしたことなのだろうか。かなり気になってきた。
