ほぼ足りてまだ欲 その先

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大学入学式

 昨日のテレビニュースで取り上げられていたのは、この風潮はどうよ?という意味だったのだろうか。
 昨今の大学の入学式、あるいは卒業式に学生の両親がわんさかやってくる。私が体験した例では大学院の学位授与式に、若い前期修了者が振り袖できたなと思ったら隣にいた男は院生ではなくて、彼女の婚約者だというのもあった。平日に。
 私が初めて大学を卒業したのは40数年前だけれど、その時は親が大学にやってくる、なんてことは全くなかった。彼らは私が卒業した大学のキャンパスを全く知らない。
 10年前の二度目の大学ではほとんど正に保護者の年齢に到達していたから入学式も卒業式も「保護者の方のお席は二階です!」と声をかけられていたけれど、その度ごとに「学生です」と答えなくてはならなかった。だから、10年前にはもう既にそういう風潮になっていたということだ。一体全体、この風潮はいつ頃から始まったのだろう。
 もう大学というところは大人の社会なんだからそこに立ち入るべきではないという風潮があったことは確かだ。大学のキャンパスは外部から干渉されてはいけない、という不文律というかその独立性、というようなものが保たれていたような。大学の学生による自治活動のようなものが失われたあたりから、こういう傾向になってきたのだろうか。
 NHKのニュースではそのあとがあって、某大学では入学式のあと「就職セミナー」なるものがあって、それにまで保護者が出席するのである。ここまで親がかりかい!といったら、「それをしなかったからうちはみんなろくなことになってないのだ」といわれた。なるほど、そういうことか。