ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 蜂が巣箱に帰ってこないとか、突然見えなくなるという話があって、注意しているといろいろなところで話題になっている。なにしろ蜂はあちこちの花の蜜を吸って巣箱に持って帰ってくるものだからいろいろな蜂蜜が採取できて食生活を彩っている。とはいえ、ここのところ随分蜂蜜そのものを食べるという状況になったことはない。だから殆ど興味を持っていなかったのだけれど、蜂はその蜜を採取する時に花の花粉を身体につけて、周りに振りまくから受粉の作業を大いにになっているわけだ。これは野菜や果物の結実になくてはならない行為となっている。
 ところが蜂が激減してくるとその作業を人間がやらなくてはならなくなる。蜂は空中を飛ぶことができるし、何とホバリングさえするものだから知らないうちに大量の作業をこなしているけれど、人間がやると、これはなかなか大変な作業量になる。このまま蜂がいなくなると、結実する絶対数が減少して作物の収穫数にあからさまに影響が出ることになるのだろう。
 蜂の減少は日本で報じられているだけではなくて、BBCでも伝えられていたからもちろん英国でも問題になっているらしい。養蜂家は蜂の減少は農家が農薬をぶん撒いて害虫を殺すと同時に蜂をも殺しているに決まっていると主張し、(農薬会社と繋がるであろう)行政と農家は「農薬と蜂の減少との間に科学的根拠は確立していない」と主張している。農薬会社は自分の商品が売れなくなったら大変だからそう主張するだろう。しかし、農作物の結実に大きな影響を被る可能性の大いに高い農家がこれを主張する理由は良くわからない。自分で自分の首を絞めている結果になるからだけれど、実はそういう作物を栽培している農家と、それ以外の農家との間の確執となっているのだろう。
 これは全くチッソ水俣病放射能汚染事故と東京電力の主張と正に同じだ。どう考えても容易にその関係が想像できるにもかかわらず、「そんなことをいうなら、ここにその証拠を出して見ろ!え!証拠もなしにいい加減なことをいうんじゃねぇよ!」と大学の先生の言葉を借り、抗議行動には反社会的存在すら動員し、終いには公安まで動員して自分を守ろうとするところまで行く可能性がある。
 福島第一原発事件以降の抗議デモが東電本社前にさしかかると驚くのは東電を守っている警察部隊の数と、その前で大音量で抗議する人たちに罵声を浴びせる右翼団体の存在だった。