ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ネット旅行代理店

 そんな言葉でジャンルわけされているのかどうか知らないけれど、今や海外旅行のフライトやホテルを押さえるのに、昔のように交通公社に行って窓口で相談して探して貰うなんてことは一切しなくなった。
 生まれて初めて飛行機に乗って日本から出たのは1970年のことで、あの時も横浜駅にほど近いところにあった交通公社に行って、飛行機の切符を買った。あの時は全く知識がなくて、バカなことに日本航空の正式切符を買った。IATAに入っていない航空会社の1年間オープンの切符を持って行くのが訳知りの常識だった。しかし、残念なことにそれを知ったのはアメリカで日本人の若者たちに逢ってからだった。彼らには「JALの普通の切符でやってきた」私は相当にバカにされた。
 1972年にまたアメリカに行った時はまだそんなに浸透していないJALパックだった。それは日本橋高島屋の一階にあった交通公社で買った。スコーバレーというオリンピックが開かれたスキー場に行きたかったのに、交通公社はここのことを知らなかった。代わりに教えて貰ったのはLake TahoeのHeavenly Valleyだった。雪は少なかったけれど、ここはミニ・ラス・ヴェガスだったからおかげで楽しんだ。なにしろAndy Willamsのショーがわずか$10.00だった。
 そこから先の海外は全部仕事だったから契約していた旅行代理店にいいたい放題だった。切符やアコモデーションのアレンジは全部任せていた。
 リタイアしてから最初に自分自身でネットで手配をしたのは2008年のことだ。アメリカのYellowstoneとYosemiteの国立公園に行きたかったことと、San FranciscoとLos Angelesの友達のところに遊びに行きたかった。安いフライトを探そう、そして宿泊施設もこの際探そう、そしてそれぞれのツアーは交通公社のオプションをくっつけようという計画で、Expediaを見つけた。今でこそExpediaは英国プレミアリーグのサッカーのレフェリーが腕にそのワッペンをつけていて、日本でもテレビで広告されるようになり、日本語のウェブサイトもできているけれど、たかだか5年前には米国ウェブサイトしかなかった。
 太平洋航路の切符も、米国内のフライトの切符も、ホテルも、公園巡りのツアー以外はすべてExpediaで押さえた。
 しかし、不安で仕方がなかった。確かに機能しているウェブ上の旅行代理店かも知れないけれど、行ってみたら「そんなブックはされていない」といわれてしまうのではないかと。そこで4travelで質問したくらいだ。「信頼しても良いのでしょうか」と。イヤなら止めればいいのに。
 すべて完璧だった。全部大丈夫だった。それで秋のメルボルンの学会もExpediaで全部手配した。すると、Expediaから荷物につけるタグが送られてきた。
 昨年以来、欧州方面は全部Booking.comにした。それが完璧であったこと、そして、その中でアップされている利用者の印象というものがかなり高い割合で反映されていることを知ったので、今やすべての宿泊施設のアレンジはBooking.comで実施している。これからトラブルがない限り使うことになるだろう。
 また繰り返すけれど、良い時代になった。