ほぼ足りてまだ欲 その先

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本当か

 パソコンの遠隔操作事件で捕まっている30歳の男性は今回また威力業務妨害と脅迫の疑いで再逮捕された、とマスコミが報道している。
 ところがどうもこの男性は捕まってから以降一切犯行を認めていない。無罪だと主張している。しかも弁護士の弁によるとそれで書かれているというプログラム言語を彼は使えないという。ま、それは使えるのに使えないと主張してるんだろう、とマスコミがこれだけ書いていると私なんぞはすぐにそう思う。
 しかし、派遣先の社長が、(悲しいかな)「彼にはそんな能力はない」と言い切っちゃっていると4月5日付けの週刊金曜日が書いている。
 どうもこの一件は怪しい。何しろ警察はこの前に数人の無実の人を逮捕しちゃって大失策を演じている。だから、今度も大間違いだったら大変なことになる。どうしても彼を有罪にして一件落着に持ち込まなくてはならない。
 何しろ検事まで「犯人じゃないなら、それを証明して見せろ」と迫ったという。弁護士の話では調書が実際の発言と変えて書かれた経緯があったそうで、それを避ける為に取り調べは録音・録画をしてくれれば応じると主張しているそうだけれど、それを警察も検察も、今まで全く認めていないまま進行しているそうだ。
 しかし、警察のいうがままのマスコミはそうは書いていない。

東京地検は3月、計3件の犯罪予告について片山容疑者を起訴。同容疑者は一貫して無罪を主張し、録音・録画を求めて取り調べを拒んでいる。(日本経済新聞 2013/4/11 10:44)

 もうこんなことは日常茶飯事で今更驚きはしないけれど、未だにこんな報道姿勢がそのままになっていることを許してはいけないと思う。原発に関する報道も正にこのまんまだ。
130412追記:

片山被告が遠隔操作ウイルスの作成に使われたプログラム言語「C#(シー・シャープ)」を使う能力がないという主張だ。21日の勾留開示請求の場でも、片山被告は「使い方を勉強したことがない」と改めて訴えた。
 ただ、片山被告はIT関連の専門学校に通っていて、他のプログラム言語を使えることは認めており、ネットセキュリティー会社の関係者は「他の言語が使えれば、応用でC#も使えるはず」と首をかしげる。(msn産経ニュース2013.3.22 20:46)

 見解が分かれているのかも知れないが、産経のコメントは誰かを明らかにしていないけれど、当事者の言ではない。