朝からラジオで「国土の強靱化」と力説している人が出ていてうるさい。3.11の大規模災害、南海トラフの同時多発地震の脅威を力説。太平洋側に集中している港湾、工業生産拠点を考えるといざという時の為に日本海側にそれを補完する事のできる設備をあらかじめ整備しておく必要があるわけで、それを建設国債を使って邁進していかなくてはならない。この考えを妨害する人たちがいる事自体が信じられない事だと。同じく太平洋岸に集中している動脈も日本海側に整備していかなくてはならない、と。
つまり新幹線も高速道路網も、港も、ダブルで整備しなくてはならないのだと。
建設会社の為にこの国土はあるらしいから、この際一億総建設会社化して、日本列島全部をコンクリートで覆ってみたらいいのじゃないのか。そうすると北のミサイルの脅威も何のその。他の国からは放射能汚染物質を拡散する事もなく喜ばれる事だろうし、鳥インフルエンザに感染した鳥だって入ってこられない。
あの津波で防潮堤だって乗り越えられちゃった事を考えると、どんなに人間の手でこしらえたところで自然の驚異にはかなわないんだ、と学んだのではなくて、あれでダメだったのだから、もっと金をかけようと思うのだとは思わなかった。懲りないんだねぇ、人間というのは。
