ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

NHK

 この時期のNHKは再放送も含めて戦争に関してとても興味深い番組を放送する。

  • 全く見ることができていないものに「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」がある。全10回で今再放送がされている。これと同じ表題で三分冊になって本も出ている。 私はケチだから文庫になるのを待っている。この単行本はキンドル版にもなっている。放送の方はオンデマンドにはならない可能性がある。再々放送があるだろうか。

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史: 2 ケネディと世界存亡の危機

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オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 3 帝国の緩やかな黄昏

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 3 帝国の緩やかな黄昏

  • 「MHKスペシャル知られざる脱出劇~北朝鮮・引き揚げの真実~」日本政府は大量な外地にいた邦人の引き上げを前にしておびえていた。これだけの人間が戻ってきたらすべてを賄うことができなくなると。外地にそのまま留め置くことを考えた。北朝鮮にいた邦人は米ソがお互いにその処遇について回避してきたから、殆どの人たちは自らの力によって38度線を超えてきた。そして多くの人たちは彼の地で力尽きた。1946年12月になってようやくソ連が邦人帰国させたのは残りの8千人に過ぎず、20数万人はこうして自力で南北の境を越えてきた。シベリア抑留も、中国に残っての八路軍に加わっての戦闘などもこうした旧日本軍の意思を表していたのだという説すらある。
  • NHKスペシャル 従軍作家たちの戦争」ペンは刀より強くはないのである。今でもマスコミが権力のいいなりになっているのを見ればこれはもう全く明らかだ。画家でもそうせざるをえなくて、戦後自ら大いに悩んだ人たちもいる。
  • 「長い旅路~日本兵になったアメリカ人~前後編」アメリカに生まれた日系アメリカ人たちの戦争中の体験、経験を集めたものでNHKはとにかく今まだ生きておられる方から多くのインタビューをしている。これは非常に重要な視点からの番組で、多くの私が知らなかった事実を含んでいる。この取材によって明らかになったことで映像にすることができたのはかなり少ないはずだ。全容をNHKは書籍にする責務を負っている。できるだけ多くを明らかにして欲しい。アイヴァ・戸栗や川北友彌といった既に書物で書かれた人たちのことにはほとんど触れず、これまで発言してこなかった、あるいはするチャンスがなかった人たちに多く語らせている点が非常に貴重である。