ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

40年ぶり


 社会人になってすぐに赴任したのは今の静岡市清水区。今度富士山と抱き合わせで世界遺産になった松原がある三保だった。当時は界隈に大小入れて4ー5社の造船所があって、そのうちの一つで働いていた。日本が欧米の造船企業を尻目に毎年その建造量を更新していたようなまさに右肩上がりに時代で、飛ぶ鳥を落としていたと言っても良いだろう。労働者で朝晩ワンワンしていたのだけれど、今通りかかると時間の破片が古く錆び付いた町並みに引っかかっている。道を尋ねようにも人が通りかからないという今や地方の集落に行ったら当たり前の光景がここでも当たり前になっている。
 その代わり、街に方へ行ってみるとその当時になかった施設に人が集まっていて、ちょうど良い休憩設備になっているらしくバスがやってきてはたくさんの国内外の観光客が降り立っている。
 時代とともに次から次に目先を変えていかなくてはならないのが日本の街なのだろうか。飽きやすい国民性なんだってことなのだろうか。「まぐろ型」国民性とでも名付ければいいのだろうか。