もはや今回の件は「NHK騒動」と命名するしかないだろう。
毎日新聞が経営委員の長谷川三千子による視聴料不払いを報じている。
手紙は、月刊誌「正論2005年7月号」（産経が出版している右翼差別主義雑誌）の元大学教授（故人）が執筆したコラム「NHKウオッチング」で2通紹介された。
それによると、NHKが2005年3月28日に放送した「『クローズアップ現代』 国旗国歌・卒業式で何が起きているのか」について「本当に酷（ひど）うございましたね。私も生まれて初めてNHKに抗議電話をしようといたしましたらば、すでに回線がパンク状態でございました。ちやうど自動振替が切れましたので、NHKが回心するまで不払ひをつづけるつもりでをります」と旧仮名遣いで心境をつづった。
中略
「未納は2カ月間で、その後、支払った。支払いの保留をあたかも視聴者の権利のごとく考えていたのは、完全に私の無知によるものだ」
「支払い義務を委員になって初めて知った。世の中には、かつての私のような思い違いをしている人が多いかと思いますので、このことは声を大にして、深い反省と共に申し上げたい」
この人が不偏不党の経営を心がけることができるのかと問うた場合、客観的には難しいというしかない。
私もかつてNHKの視聴料を支払い拒否したことがある。視聴料金を集めておいて必要以上の施設を建設することに抗議する、と集金の方にお断りしたことがある。するとパタッとやってこなくなった。その後職業上の問題があって、職場に迷惑をかけられないので、支払いを再開した。しかし、私の場合は単なる視聴者の爺である。彼女も辞めたらよろしい。
