ほぼ足りてまだ欲 その先

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D-day

 ノルマンディー上陸作戦開始日から70年だそうで、各国首脳が記念式典で顔を揃えたんだそうだけれど、その中に英国のエリザベス女王がおられてびっくりした。今年88歳でひ孫までおられる。彼女は1953年に即位してからもうすでに60年以上女王の立場で公務についている。
 彼女の戴冠式に日本から参列したのは今の明仁天皇である。天皇は今年80歳で、あの戴冠式の前年に立太子の礼と皇太子成年式が行われたばかりだった。1953年の3月から日本を出て、10月まで外遊した。この時、皇太子が横浜からAPL(American President Line)のPresident Willsonで米国へ出発し、皇居から横浜港までの沿道には日の丸の小旗を持った100万人もの人たちが見送ったとウィッキペディアに書かれているけれど、この「100万人」の中に実は私も加わっていた。
 私は青木橋近く、「サカタのタネ」の反対側に陣取っていて、なかなかやってこない車列を待っている間、コンクリの手すりの間から顔を出して下を通る電車を見物していたことを覚えている。
 しかし、この車列を見送るために、なんでそんなに多くの人たちが詰めかけたのだろうか。私はまだ学校に上がっていないが、多分姉たちに連れられていった様で、姉たちは学校から動員されたのではないかと思う。前年、サンフランシスコ講和条約が発効し、独立国となって初めての天皇の代理としての外遊だから盛大に見送るべきだという考えだったのかもしれないけれど、あの時期に動員できたのが不思議だ。