ほぼ足りてまだ欲 その先

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アベシンゾー

 安倍晋三首相は下関の講演会でこう語ったのだそうだ。

ウクライナ問題について「ロシアには責任ある国家として国際社会の問題に建設的に関与してもらわなければならない」「そのためにもプーチン大統領との対話を続けていく。一日も早い平和条約の締結に向けて粘り強く交渉を続けていく」日中関係については「11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議APEC)の際に、ぜひ首脳会談を行いたい」少子高齢化問題に関連し、「大家族で支え合う価値を社会全体で確認すべきだ。大家族を評価するような制度改革を議論すべきだ」(毎日新聞 2014年07月19日 21時02分)
「特に第3子以降に特化して重点的に支援を行っていくことも考えるべきだ。これまでとは次元の異なる大胆な政策を検討していく」「人口減少の問題から逃げることはできない」「二世帯住宅でも入り口(玄関)が別になっている独立型の住宅も出てきている。こういったものを政策的に応援することも一つのアイデアだ」(日経新聞2014/7/19 20:56)
「(めぐみさんの両親の)横田滋さんと早紀江さんが自らの手でめぐみさんを抱きしめる日がくるまで、私の使命は終わらない」「私は北朝鮮がどういう対応をするか誰より知っている。『行動対行動』の原則で全ての拉致被害者の帰国につながるよう努力する」(msn産経ニュース2014.7.19 19:06)

 ところで彼の選挙地盤である下関の講演会というのはいったい何だろう。テレビでちらっとステージのバトンにつられた看板を見たのだけれど、それは「長州「正論」懇話会創設一周年記念講演会」というものである。雑誌「正論」という産経系の右翼雑誌があるのだけれど、「産経新聞の正論路線に共鳴、賛同する人の集まりです。任意の団体で、会費制で運営されています。現在、設置されているのは、平成3(1991)年に最初に誕生した九州・福岡をはじめ、和歌山、奈良、千葉、京都、群馬、愛媛、仙台、大阪、名古屋、長州(下関)の11カ所で、それぞれ年に4回前後の講演会を開いて活動」しているんだと説明されている。下関だけ「長州」とされているのがおかしい。いかに時代錯誤な集まりなのかがこれだけでも明らかで、如何にも自民党大政翼賛会派の面目躍如である。
 彼の「積極的平和外交」というものがどういうものかよくわかるのだけれど、つまり仲間内ではいろいろなことをいうけれど、実際に外に向けては何もやらないということのようだ。プーチンと対話しているんだっけ?大家族を評価するったって、それを破壊してきたのはいったい誰だったのか。労働を集約して産業を興し、経済を発展させてきたのではなかったのか。それを否定するんだから、それなりの構造の変化に決意を新たにする必要があるぞ。あ!だから若い労働者から搾取をして共同生活をしないと成り立たないという状況を肯定するって訳か?
 北朝鮮の対応を誰よりも知っているのが君だったとは、思いも寄らなかった。さっさと対応してくれることを切に希望す。