ほぼ足りてまだ欲 その先

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記念日

 正確に言うと終戦記念日でも敗戦記念日でもない。ポツダム宣言受諾記念日とでもいうべきだろう。戦争が正式に終わったのは9月2日の降伏文書への調印をもってそういうべきであり、より正確を期すならばサンフランシスコ講和条約をもってそう認識するべきだろう。8月15日はようやくアメリカの空爆が終わった記念日とでもいうか、昭和天皇の声を初めて聞いた記念日とでもいうべきかも知れない。だから、古屋や新藤のようにこの日に靖国にお参りするのはあんまり意味を持たない。敢えていえば、見殺しにしてすいませんでした、私たちは生き残りましたと謝りに行く日だといえば良いのだろうか。
 降伏文書は随分大きなもので、日本の全権は重光葵梅津美治郎だが、重光は1932年4月29日、上海での天長節祝賀式典で国歌斉唱中に爆弾を投げつけられ、右足を切断している。今でも動画でミズーリー号上で、彼が甲板に上がる時に難渋している様子が見られる。タラップを彼は義足でどうやって上がっていったのだろうかと今でも気になる。
 この日、連合軍各国ではVJ-dayとして盛大に祝ったというニュース映画が残っていて、どこの国でも戦争が終わったことで誰もが喜んでいたことを忘れてはいけないと思う。こんなことが良いわけがない。