ほぼ足りてまだ欲 その先

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保育園待ち

 何万人もの保育園待ちが出ているというのは常識化していて、特別養護老人ホーム待ちの待機リストともに、もう何年もこの状態は変わらない。ということはどういうことかというと、国政から、地方行政も含めて政治家が何もやっていない、無策、ということに他ならない。
 二人の子どもを抱えて育児休暇に入っていた知人の女性がこのたび二人いっぺんに保育園に預けることができて、来年度に教職に復帰できることになったと連絡があって、みんなで万歳をした。万歳をするほど幸運なことという認識である。
 今朝のラジオのニュースでは三菱商事は育児休暇に入っている社員のために保育園情報を提供することを業務の一環とすることにしたそうだ。多分NHKはこれは企業として社員を援助する感心な行動として報じているんだろう。
 もし、これが三菱商事が自社のみならず、他社の社員に対しても利用を公開するような、職場に近接した保育園事業に乗り出すのだ、という話題であったら大手を振って大きく報道するべきだろう。しかし、三菱商事があの会社の情報網を駆使して、既存の保育園の情報を自社社員のためにのみ提供するというのであれば、大手企業の力に依らず、単独で情報を収集して苦労している一般の人々のチャンスを横取りすることになる可能性が大きいということではないのか。
 ここでも大企業が優先されてしまう結果になるのだとしたら、その他大勢の人たちはたまらない。気がつかないのかなぁ、大企業は。