ほぼ足りてまだ欲 その先

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地震

 この度の地震に関しては驚かされることばっかりだ。産経新聞が「なぜ“主役”の本震が控えていることを見抜けなかったのか」なんて書いていたけれど、この新聞はどうしてこんなに上から目線でしかものを考えられないのだろうかと、まったく憤懣やるかたない。そんなのわかるわけがないではないか。じゃ、見抜けたかもしれないという論拠は一体どこにあるのか、論じて見ろといいたい。
 なにしろもはや400回以上にのぼる地震の数もさることながら、その震源があっちいったりこっちいったり断層上をどんどん彷徨っている。この断層を東へいけば伊方原発があるし、西へ降りていけば川内原発がある。川内原発に至っては今まさに動いている。尤も原発に関していえば、動いていない原発だって、使用済みあるいは使用前核燃料がプールの中にごっそりあるわけだから、このプールが壊れて水が出ていってしまったら、もうそれだけで大事、どころかほぼ日本は破滅するだろう。そんな国に生きていることにぞっとすると同時によくまぁ平気だったものだと自分の鈍感さにもあきれ果てる。尤もそれを知りながら知らん顔をしてこれを動かさないと日本の経済は動かなくなっちゃうという論理を振り回す経団連はもはや既に犯罪者に近い。
 したり顔をして「日本の力」を振り回すのはもう願い下げだ。技術力だけじゃなくて、政治の力だって、こんなに劣化しているとは思わなかった。あ、こっちは前からどうしようもなかったのだったけれど。
 東海大の学生たちが暮らしていた二階建てのアパートはごく普通にこの国では普及しているアパートだった。簡単に一階がぶっ潰れている。あっけにとられるくらい完璧にぶっつぶれている。
 ほとんどの壊れている建物を見ると、まず屋根瓦がぶっ飛んで、周辺は割れた瓦でガラガラだ。こんなに地震の多い国土なのに、どうしてこんな瓦の屋根が普及してるのかも不思議でしょうがない。あんな重たいものを屋根に載せたら、何が起きるかわかるような気がする。瓦葺きがお大尽の証拠だった時期があったからなんだろうか。