ほぼ足りてまだ欲 その先

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ドラマ

 私は、基本的にテレビのドラマは見ないんですよ。小説だって読まないし。なんでかっていうと、「そんな偶然ばっかり世の中では起きないんだよ!」という意識があるからなんですね。だって、どんな小説だって、どんなテレビドラマだって、みんな淡々と普通の人の人生を描いていたら面白くも何ともないわけで、それをあり得ないってくらいに偶然だらけにしちゃうわけですからねぇ。
 事実は小説よりも奇なり、と申しまして、世の中には珍しい、あるいは貴重な体験や経験をお持ちの方がおられるものでございます、というのはNHKテレビの「私の秘密」の冒頭、司会の高橋圭三の言葉ですが、そんなこと、そうしょっちゅう起きやしません。
 だから、またかよ!と辟易なんでございます。
 ところが!今朝未明の出来事でございます。空腹を感じて、お茶を煎れておやつをつまんでいたんですが、テレビをつけましたら、ウィンブルドンが知らない女性選手の試合で全然つまらないので、いろいろ回していたら、WOWOWの隣のチャンネルで美しい山が映ったんです。それが南アルプスの北だけという山でした。おぉ、綺麗だなぁと思って見ていたら、それが高村薫の「マークスの山」という小説のテレビドラマだったんです。これが絵に描いたようなそんな不遇の積み重ねなんてあるのか?と思うような筋書きで、警察も地検特捜部も現場は事件解明に近づくんだけれど「上の意向」で遮られるという理不尽。現実の警察なんか、事件の捜査を打っちゃっておいて、次々に時効に追いやっていたりして、こっちの方が小説みたい。
 これがWOWOWの四回連続ドラマだったらしいんですなあ。うちのWOWOWはケーブルからつなげているものですから、うちの録画デッキでは録画ができない。どうしたら録画ができるんだと訊ねたら、貸与しているチューナーをもっとお金を出して上位機種にしたらできるんですぜ、旦那!というのが気に入らなくて、そんなの要らねぇよ!と啖呵を切ってしまったので、録画ができない。それでとうとう最後まで見てしまったという不規則生活。