ほぼ足りてまだ欲 その先

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アイロン

多分今朝の朝ドラを見ていた家庭では同じような話題だったのではないかと思うのだけれど、うちでもアイロンの話になった。
今では想像もできないけれど、かつての家庭ではアイロンは必需品だった。ワイシャツはもちろん、敷布から、ハンカチから、何にでもアイロンをかけたものだ。だから夜は結構忙しかった。学校の制服はズボンもプリーツスカートも寝押しをしたものだ。朝起きて見たら、ズボンに二本の折り目がついてしまっていて、格好悪いといいながら、泣く泣くそのまま履いて出かけた。
親父のワイシャツだけは洗濯屋の御用聞きがやってきて、バイクの後ろに乗っけた大きな布の箱に入れて持って行った。早く大人になって洗濯屋から返ってきたシャキッとしたワイシャツを着てみたいと思っていた。
ところが私がそんな年齢になった頃にはボタンダウンが流行ってきて、ボタンダウンはノリが効いていたらかえって格好悪いことがわかって、あれからアイロンは一気に存在感を失っていった。うちで今でも使われているアイロンはつれあいがキルトの布にかけるくらいのものだ。そういわれてみると少年だった頃、私はアイロンをかけるのが大好きだった。