本日は年に一度の新蕎麦を戴く落語会でございます。金原亭馬生さんの中学校の同級生たちが彼を盛り立てていこうという会があって、その第二弾。第一弾は鰻屋さんの落語会。今日の会はお蕎麦やさん。この会に行くと、毎年年末の馬生一門会の切符を買わせて戴けるというわけでございます。
今日は明日のイベントがあるので、多分いつもの仲間はお二人だけのようです。いつものことながら、角の4人席を確保しようと早めにやってきたら、相方の二人もそんな考えで、ほぼ同時に到着。知り合いの知り合いだから知り合いだぁ〜!になってからもうそろそろ6-7年には成るんじゃないかという関係だけれど、年に2-3回はこうした会で一緒になる。そのつかず、離れずの関係がとっても心地よい。しかも、旦那はうちの両親と同じ県の出身で、話がそこそこ合う。今日も名物といったら取り上げられる饅頭の話になって、あれを私が「大好き!」といったら話が盛り上がる。そういえばあの饅頭を最後に食べたのは一体いつ頃だろうか、もう随分口にしていない。
12月26日に恒例の馬生独演会が上野・鈴本演芸場であって、いつもこの会に師匠から切符を売って貰っていて、今年もまた入手。今年の出演者の中に馬玉の名前が見当たらない。来年1月8日にはこれまた年の初めに恒例の、上野国立博物館のホールでの落語会の切符を買う。これは全席自由で、席は早い者勝ち。年寄り連中ばかりが延々と並ぶわけで、これはこっから先、何か博物館にも考えて欲しいなぁというところ。何しろ杖を片手の人たちがぞろぞろとしているのは、ちょっと辛そう。
今日の前座は六番弟子の駒六で、馬生さんのお弟子さんが必ず通る「豆屋」でございます。だいこんの「ん」の字をとってごぼうを「ゴンボウ」と呼ぶって奴でございますな。彼もお弟子さんになってから一年でしょうか。確か昨年のこの会の時は、小駒君でしたよ。馬生さんはたっぷりの「中村仲蔵」でございました。多分50分ばかりの熱演でした。私にとっては久しぶりに堪能した噺だったといってよろしいかと思います。
天麩羅とお蕎麦を戴いて、4人で銀座をそぞろ歩いて京橋まで。驚いたのはちょっと見ない間に、松坂屋の跡地に建築中だった建物の上屋がガァ〜ンと立ち上がっていることだった。あれを倒したあとは、大きく広がった空がとっても気持ち良かったのだけれど、これだけ立ち上がると、いや、その鬱陶しいっていったら並大抵じゃない。こんなビルになっちゃうとはねぇ。
それにしても銀座の中央通りは歩行者天国になって、それはそれは大変な人で。昨日のあの寒々とした天気に比べて、雲ひとつ無く晴れ渡った暖かい陽差しに皆さんとても嬉しそうですが、それは自分の気持ちってことでございましょうなぁ。