ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 近頃は本もかさばるので、できるだけkindle版を買うようにしています。そうするとつい、ここに書き入れるのを忘れてしまいます。

裁判所の正体:法服を着た役人たち

裁判所の正体:法服を着た役人たち

 ドキュメント作家の清水潔が元裁判官の瀬木比呂志にインタビューしている日本の裁判官についての話。日本の裁判というのはほぼ99.6%の有罪率だという話を聞くと、一度起訴されてしまったら最後、必ず有罪になってしまうといっても良いわけで、なんと恐ろしい国なんだという思いを強くします。
 清水潔はこれまで足利事件や桶川ストーカー事件その他を追いかけたドキュメントを著していて、彼が聞き役としてはうってつけだ。瀬木比呂志は今は明治大学法科大学院専任教授として民事訴訟法の教鞭を執っているけれど、2015年には城山三郎賞を「ニッポンの裁判」でとっている。
 清水潔が昨日の文化放送大竹まことのゴールデンラジオ」に出てきて、この本の解説をしていた。清水潔の本を読んでいるとやり手のルポ・ライターのようで、知らないうちにドスのきいた声で喋るんだと思っていたのだけれど、あまりにも紳士的なしゃべりの人なので、ちょっと驚いた。
殺人犯はそこにいる (新潮文庫)

殺人犯はそこにいる (新潮文庫)

 初めて読んだ清水潔の作品。飛行機の中で一気に読んだ。
「南京事件」を調査せよ

「南京事件」を調査せよ

 日本テレビの日曜日の深夜に放送される「NNNドキュメント」で見た番組を本にしたもの。清水潔が創った番組だったとは知らなかった。