ほぼ足りてまだ欲 その先

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フライング

 加計学園岡山理科大学獣医学部を来年春に開学を目指していると云います。まだ許認可は降りていません。国会ではフライングして開学を宣言して良いのか、という質問を飛ばす人がいますが、これまでこの種の行為は黙認されてきております。皆さんもよくご覧になれば気がつかれるはずですが、多くの大学は電車の中や新聞等に広告を出すとき、「新しい学部が作られます(申請中)」と書いて宣伝しています。つまり、多くの場合許認可の目途が立ったところで宣伝してしまうのです。
 私が退職後通った某大学では、将来的に社会人入試を実施することが認可されれば実施します、と宣伝していました。電話でコンタクトしてみると「選んでいただいてありがとうございます、認可された場合には直ちにご連絡をします」と云われ、その後本当に電話連絡が来ました。何よりも驚いたのは「選んでいただいてありがとうございます」という言葉が大学側から一個人に向けて発せられたことでもありましたが、なぁなぁで前倒し予定を発表していなかったという誠実さでした。
 その後転校した学校では「発表があるまではコメントできない」と木で鼻をくくる対応だったから、余計に目立ちました。残念ながら自分の方向性と費用の点で転校してしまったのは返す返すも残念でした。
 つまり、学校法人でも、加計学園のようなワンマン私学、企業経営と全く変わらない大きな私学、真摯な私学と様々ですが、ワンマン私学であくまでも「金儲け」のための私学が日本のエセ高等教育を貶めているのが実態であることをどこかで誰かが指摘しておかなくてはなりません。この種の学校ではどんな学生がやってきたって良く、中にはいる真面目に研究していきたい学生を嘆かせます。その中身は驚くほど異なっています。