ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

レースクイーン

 かねがね、モータースポーツの会場、つまりレースコースでの水着みたいな格好をした女性達の存在が、不愉快だなぁと思っていたのだけれど、昨今この辺についての言及を見ることが増えてきた。良いじゃないかという声もあるけれど、おかしいじゃないか、という声もある。
 過去に数年、いわゆる展示会業界に足を突っ込んだことがある。自分が働いていた企業の子会社に、いわゆるハウス・エージョンとの仕事をしているところがあって、そこに出向させられていたからだ。このハウス・エージェントは子会社でありながら、その企業の中で優先的に仕事が回ってくるわけではないというのが、どうも不思議な話だったのだけれど、全く社外の代理店と対等にコンペをさせられていた。なんの為に社内にこんなエージェントを作ったのか、良く理解できなかった。
 各地で開かれる展示会では、ブースのデザインをして、それを施工し、展示期間中の運営をマネージし、演出し、人事管理をする。その中にはコンパニオンと呼ばれる女性達を派遣する企業が絡む。中には植栽を貸し出す業者もいるし、珈琲をポットに入れて配達する業者もいた。コンパニオンの女性達は様々な展示会の様々なクライエントのブースで設定された台本に従って、指定されたユニフォームを着用して、マイクで商品の解説をしたりする。驚くことに、こうしたコンパニオンの追っかけおじさんやら、お爺さんやらが存在したことだった。ま、いってみればアイドルを追いかけるにいちゃん達みたいなもので、その昔のことだから、彼女たちを撮った写真を持ってきたりする。もうほとんどストーカーのような人たちがいた。彼女たちはクライエントに良い態度をしなくてはならないし、こうした連中をむげなくすることができないという二重苦に悩んでいた。
 男社会の裏返しそのもの。やっぱり女性が社会の半分を占めなくては世の中は変わらないだろうなぁ。