今度の騒ぎで一番エラい目に遭っているのはイタリアとスペインかも知れないなぁ。中国は貧富の差が激しくて、格差の溝に落ち込んでしまった人たちがエラい目に遭っているのは、これだけじゃないだろう。
イタリアもスペインも、いってみればラテン系だよね。日頃はハッピーにやっている人たちばかりの様な気がするし、結構気さくだという印象を持っているから、思い込みがあるのかも知れないけれど、突っ走る人たちが多いかも知れないなぁ。
どちらも食べるものが美味しいし、行ってみたいなぁ。
豪州に暮らしていた短い期間、隣町のショッピング・センターの中にイタリア人がやっているベーカリーがあって、そこのケーキがさっぱりした甘さで日本人に評判だった。あの国にはイタリア系の移民が戦後ドッと入ってきたので、イタリア文化がある程度居場所を得ている。珈琲もそうで、それが豪州の珈琲文化が、英国や米国とイマイチ違っている根拠がある。
そこにはイタリア人独特の<癖>もそのままに続いている。だいたいおつりを貰うときはいちいちコインをその場で数えろって奴だった。だいたいおおざっぱで、そこが細かい日本人とは相容れないのだ。そのイタリアで、今回の騒ぎの最中に、融通箱の様なものを置く人がいたというのには驚いた。余裕のある人はそこへ入れ、切迫した人はそこから持っていこうという趣旨だと。日頃のことから想像すると、成り立つとはにわかには信じがたい。多分いつも空っぽになっていそうな気がするんだけれど。それは私の考えが貧困なのかなぁ。あれだけスリ・かっぱらいが横行している国なのに？
