スーパーからでてきたら、ちょっと離れたところに消防車とポリス・カーが停まっていて、人がわさわさしている。
なんだろうと、近寄ってみると横丁の路地に男の人がうつ伏せに倒れていて、そのままになっている。救急車もいるのに、ストレッチャーもそのままでもう誰もその人をケアしていない。ということはもうすでに事切れているということなんだろうけれど、うつ伏せのままだというのが不思議だ。確認するのに、仰向けにさせるんじゃないのか。どういうことだろうと思ってじっと見ていると、若い警察官が「見ないでください!進んでください!」と怒鳴る。交通の妨げになるから立ち止まらないでくれというのならわかるけれど、「見ないでください!」は納得できない。そのうつ伏せになっている人が近所の人かも知れないじゃないか。警察官が何人も来て、シートを張って見えなくしていった。
ところがこの事件のことはどこにも報じられている気配がない。ネットで調べても、テレビのニュースを見ても、見つけられない。一体何だったんだろう。