ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

箱根駅伝

 まさか、まさかの青山学院の往路優勝だったなぁ。ひょっとするとという下馬評を聴いていなかったわけじゃないけれど、ついこの前まで、予選会でも30位前後をブラブラしていたとはとても思えない。一体この10年ほどの間に何があったんだろうか。どんな具合にてこ入れをしたのか。優先的な入学制度なんかを構築したんだろうか。とても不思議なような気がする。
 それに引き替えて駒沢の5区ランナーは腰に来ちゃったみたいで、実に気の毒だった。しかし、日本人は「それでも走りきる」特攻精神を持つスポーツ選手を大好きだよね。ぶつかっても、テーピングして演技を終え、シーズン最後にはまた世界一のメダルを取ったフィギュアスケート選手なんか、大大好きだよね。

 古い本だけれど、ものみの塔の日本支部が本来の使命を果たしていた時の話。
 今のものみの塔は本来の思想から逸脱したカルト宗教となってしまっている。

東京新聞 元旦社説

 これは確実にマスコミとしての役割を果たしているといって良い。こちら

戦争での新聞の痛恨事は戦争を止めるどころか翼賛報道で戦争を煽(あお)り立てたことです。その反省に立っての新聞の戦後70年でした。世におもねらず所信を貫いた言論人が少数でも存在したことが支えです。
 政治も経済も社会も人間のためのもの。私たちの新聞もまた国民の側に立ち、権力を監視する義務と「言わねばならぬこと」を主張する責務をもちます。その日々の営みが歴史の評価にも堪えるものでありたいと願っています。

インカ

 今更の話ではないのだけれど、テレビでインカ文明の話をやっていて、ちらっと垣間見た。あの石積みのことなのだけれど、実に緻密に積み上げてある。驚くほどの精密さである。ぴったり削ってあって、ぴったり隣の、あるいは上下の石と接している。ナンの隙間もない。あれじゃ、多分紙一枚も入らないだろう。
 しかもただ単に直角に削られた石垣ではない。なんでか知らないけれど、石が平行四辺形に削られていたり、複雑に削られていたりする。その上、外壁がRをもって構築されていたりする。
 スペイン人がそれを崩して教会を建てようとしたけれど、簡単に崩せなかったので、その上に教会をその石垣を利用して立てたのだというのだ。まるで、レザー切削でもしたかのようだ。
 あれはいったい、なんだろう!?人間業ではないぞ。

羊年

 今年は羊年ということで、年賀状には様々な羊が登場してきていた。そういえば年末に鈴本で聴いた江戸家小猫が羊と山羊の声の違いというものをやっていた。山羊といえば、昔、小学校に山羊が飼われていた。あれは清水の三保小学校だ。今は静岡市の三保第一小学校という名前になっている。あの広い校庭の北側に山羊が飼われていた。ぽろぽろの糞がたくさん転がっていた。確かあの山羊の面倒を用務員のおじさんが見ていたような気がする。小学生がもっと携われていたら良かったのに、それは面倒くさいことだったかもしれない。
 わが家では死んだおふくろが羊年だった。生きていたら今年で96歳になったということだろうか。あとは猪と馬、猿、そしてネズミだ。たったこれだけの話だけれど、何となく、それぞれがそれぞれの干支に似合っているみたいで、おかしい。

剣の舞い


 本編を見ようとすると、もちろん有料だが、ベルリン・フィルのデジタル・コンサートはものすごく音が綺麗で、それだけの価値は充分にある。
 このメロディーを私は大好きだ。Aram Khachaturianのバレエ音楽「ガヤネー(ガイーヌ)」の「剣の舞い」である。ソ連の作曲家だと思っていたが、実際はグルジア出身のアルメニア人だそうだ。もちろん当時はソ連と一括りにされていたわけだ。彼は1978年に74歳で他界している。ついこの前のことだ。
 この曲を初めて聴いたのは中学三年生の時のことで、私は二つ目の大田区の中学にいた。この学校はマンモス校といわれていた学校で当時としては先進的な校舎を建てていた時期で、私たちは校庭にプレハブの校舎にいた。何年か前に懐かしくなっていって見たら、その先進的といわれた校舎はとっくになくなっていた。
 学校にはプロが使うような木琴があった。私は全く音楽教育を特別に受けたことなぞないけれど、この曲の冒頭のメロディーをその木琴で叩きたくてしょうがなくなった。ある日意を決して、音楽の先生を教員室に訪ね、一度触らせてもらえないかと頼んだ。どんなやりとりをしたのかなんて全く覚えちゃいないけれど、夕日が差し込む音楽室で、マレットを持って、あの冒頭の「チャンチャンチャン、チャンチャンチャンチャ・・・・」を叩いた。しかし、技術も何もないから、その先には進めない。けれどとても嬉しい時間だったことは覚えている。
 今この曲の演奏を見ると、クラッシックの演奏に大変に珍しく、サキソフォンが入っている。ジョージ・ガーシュインではないけれど、サックスの音が入ると突然現代的な音に聞こえる。

2015年01月01日のツイート