散歩をしていたら人家のすぐ下に、のんびりした、貫禄のある猫がいて、ちょっと声をかけたらスタスタ寄ってきたと思ったら、すぐ横でゴロンとして、「さぁ、撫でろ」体勢に入ったのだよ。
いや、こんな猫って本当にいるんだね、とびっくりだ。というのは我が家の猫は先住猫も、若手猫も両方ともこんなことなんてすることはない。ましてや若い方の猫なんて、人の顔を見ると、よほど必要なことがない限り、知らん顔していってしまう。よほどのことというのは自分の飼い主様の部屋の扉を開けてくれ、トイレを綺麗にしてくれ、餌をくれ、といった必要最小限のことなのだ。
そこへ行くとこの猫はすごいんだ。すぐさま人の足に尻尾を擦り付ける、寝転ぶ、手に絡みつく。まるで自分が岩合さんになったような気がするのである。羨ましいのである。