ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

嘱託医

 埼玉の特別養護老人ホームで101歳の利用者が亡くなった。死亡診断書が書かれたが、実はその診断書を書いた嘱託医は自分で書き込んだものを日付を空欄にして特養の看護師に預け、旅行に出た。旅に出る前日に危篤状態になったので、そうしたのだけれど、案の定二日後に死んだ。看護婦は日付を入れ、遺族に渡した。明らかに医師法違反である。(讀賣新聞2016年4月28日)
 特養では多分、この利用者の年齢、これまでの状況から判断して、老衰による死という診断書に異論が出るはずもないと思っていただろうし、日頃からお世話になっている嘱託の医師に「それでは困る」とはとても云えない。こういうのを「運用」という。「阿吽の呼吸」ともいう。「一体誰が困るというの?」ともいう。
 ネット上では様々に議論されている。この種の施設に常駐する医者がいるなんてのは聴いたことがないし、嘱託医である以上、不測の事態に備えて常に行動するなんて医者に強制することはあり得ない。となると、この法が問題なのか。本来的には嘱託医に連絡が取れない以上、救急の出動を要望するべきだ。
 それはわかっていたけれど、利用者の年齢、状況から見て、どこからも問題にされるとは思っていなかった様子が推測される。
 看護師は退職していて、嘱託医は嘱託契約の収束をいっているそうだ。

散歩

 信州から友人が出てきた。何事かと思ったら先に他界したお母様が持っておられた古銭を鑑定に来たんだと。そんなのが一体どこで?と思ったらなんでもこの連休中にTCAT傍のホテルで開かれるそんなものの市があるんだそうで、そういえば昨日のラジオでもそんな話をしていたなぁと思ったら、それはそれは大変な人混みなんだそうだ。
 古銭といえば、欧州の人たちというのは大変にこの類いのものが好きと見えて、どこの蚤の市へ行っても必ずこの種のものを扱うお店がいくつも出ていたりするものだ。しかし、これは日本貨幣商協同組合が主催するものだそうでその名も東京国際コイン・コンヴェンション。写真で見るとぐわっと人が集中している。知らなかったけれど5月1日は「コインの日」だってんである。
 人形町をグルッと見て歩いたら、今日はさすがに連休初日だというので、街は全体的にのんびりしていて、人の動きが緩慢。それでも甘酒横丁にばっかり集中していて他は静かなもの。
 銀座に回って彼が入ったことがないという東急プラザに入ってみたら、それはもう大変な人出で、こんな日にこんなところに来てはいけませんの典型みたいなものだった。目の前の熊本県のアンテナショップは店の前につづれ織りの列ができているくらいにたくさんの人が詰めかけてくれていて、みんな偉いなぁ〜と思わせてくれた。
 結局彼と出逢ったらいつも行くニュー鳥ぎんでビールを一杯だけ。彼は吞まない。焼き鳥6本に五目釜。ここのお店は週末は昼から空いているんだけれど、ひとりで釜飯だけとか、母娘で釜飯、母のみビールとか様々な人がやってくる。
 教文館週刊金曜日と最初だけ430円のCD「JAZZ VOCAL」を入手。某帽子屋によって夏用麻のキャスケット入手。
 14,541歩

潜水艦

 ロイターがこういう解説をしている。 (2016年 04月 28日 20:38 JST

 仏にとって重要な節目は、2015年4月にショーン・コステロ氏を現地法人のトップに据えたことだった。辞任したジョンストン豪国防相の側近で、豪海軍で潜水艦に乗っていた。豪政府系の造船会社ASCの幹部だったこともある。受注に向けて現地のチームを率いるには適任だった。
 今年4月、三菱重工がようやく現地法人を設立、海上自衛隊が豪軍との共同訓練にそうりゅう型潜水艦「はくりゅう」を派遣した。しかし、はくりゅうがシドニー港を離れた4月26日、ターンブル首相はDCNSに発注することを発表

 日本の川重、三菱重工はまったく油断していたようだ。両社ともにとっくの昔、40-50年前に現地法人を持っている。しかし、川重はほとんど見るべき実績はない。三菱重工はかなりの実績を持っているけれど、そのほとんどは発電プラント系。つまり、担当部署としては艦船営業系からはかけ離れている。元々どこの会社もそうだけれど、艦船営業系は元来日本の防衛省海上保安庁といったあたりしか営業先を持っていないわけだから、輸出営業にはまったく不案内。感覚的には初心者のようなもので、だから両社とも本来の子飼い営業ではない人間を急遽持ってきていたに相違ない。だから社内もあれよあれよという間の展開だったのではないだろうか。
 安倍晋三一派の考えと現場がまったく一致していなかったといって良いだろう。
 しかし、フランスの前途もまだまだ多難なはずだ。中国がインドネシアの新幹線を受注したのはいいけれど、トラブっているのを見てもわかるけれど、原潜しか作っていないフランス勢が原子炉の部分にディーゼルエンジンを積めば終わると思っているのだとしたら必ずやトラブることだろう。しかし、だからといってその時点になって日本の二社が取って代わる、ということは現実には起こりえない。それでも多分中国と豪州が空母と潜水艦で戦うということは起こりえないから、表には出てこないだろう。
 フランス勢はかつてから豪州にはいろいろと出てきている。象徴的にはシドニーの水道はフランス企業によって運営されているといっても過言ではない。

2016年04月28日のツイート