ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 引っ越してから通学経路が変わった。自転車でJRの駅までひとっ飛びだ。多分中学一年以来の自転車通学だ。短期間的には生まれて初めて入手したマウンテン・バイクが嬉しくて大手町の職場までスーツのまま通ったこともある。さっそうと自転車でCBDに通うなんて、まるでニュー・ヨークのヤッピーだぜ(死語の羅列だ)。スーツのズボンの裾をベルクロで縛ったりしちゃって。それじゃぁ、雑誌のポパイじゃん。でも、ある日、信号待ちをしているときにショー・ウィンドウに自分の姿が映った。次の日から止めた。理由は・・あるけどいえない。

 で、今まで使っていた地下鉄に乗らなくなった。だから、定期を解約に行った。一ヶ月単位だというのは知っていた。でも、今までそんなことをしたことがないからおずおずといった。そしたら、定期売り場のおねいさんが、「買い戻すということはないですね?」と二度も聞いた。何か意味があるのか??わからん。「えぇ、引っ越しましたから」と答えた。そんなこと彼女は興味はないだろうに。人間って不思議だ。自分が理解できないことにぶつかるとなんでも良いから口走る。

 1万円返ってきた。わぁ〜い!なぁ〜んの意味もない行為に思わず走る。FMとAMとTVチャンネルが入るラジヲを買っちゃったもんね。で、このラジヲを買うときがまたイベントだ。機械のことが全然よく分からない爺さんにいつの間にかされている自分。FMのレンジは日本の局に比べると海外の局はかなり上の周波数帯を使う。だから、日本のTVの音声をつかめるのだとすると海外でも使えるのではないかという淡い期待を持っている。で、そんなことを口走ってみた。

 するとそのディスカウント・ストアーのおじさんは、「いや、だからね・・」と噛んで含めるように、三つの種類の局をカバーできることをまた始めてくれる。そんな時、「そんなことはわかってんだよ」といってしまうと、これはもう喧嘩になる。だから、そんな時は(俺って鈍いんだよなぁ)という雰囲気で、「あぁそうなんだぁ」と始める。この場合頭に置いておいたらよいと思われるモデルは、志村研あたりでいい。すると気持ちよく買い物を大団円に持ち込むことができる。つまり、この件に関してはあんたがプロ!という持って行き方ね。これ、結構重要。

 深作欽二でワイド・ショーは持ちきりだった。で、最後まで、「欣二、欣二!」と奥さんは叫んだという。その奥さんという人が、かつて良くテレビドラマにでていた、中原早苗だとは知らなかった。知ったとたんに、文字で見たその「欣二!」が中原早苗の声になって聞こえてきた。