ほぼ足りてまだ欲 その先

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ジョンソン発見

たった8チームで争われているオリンピック野球予選は16日現地のナイト・ゲームが二つの会場で行われていた。第一会場はキューバギリシア。第二会場が日本対オランダ。


日本は藤本があっと驚くツーラン・ホームランを放ってとどめ。8回裏に5点差となってようやくホッとした。この試合は現地時間の18時半から始まったのに、終わったのは多分4時間を超えていた。
別にゲームがむちゃくちゃ難しい状況にずっとあったからというわけではなく、なんともお粗末な事から揉めた。


オランダ・チームが提出したこの日の登録メンバー表にはスタメンの9人プラスDH一人の10人だけだった。先発のアウトコースをやたらオーストラリア人の審判がストライクに取るのにも助けられたオランダのピッチャーをオランダ・ベンチが交代させた時に、中畑ヘッド・コーチがやおら現れて審判に訴えはじめる。つまり先発ピッチャーを交代させた瞬間にオランダ・ベンチにはもう使える選手が残っていないはずだ、というわけである。ところが正式抗議をするためには現金100ドルを添えて出さなくてはならない、というルールがあるというのはびっくりした。なんだよ、金のない奴は文句も言えないのか!と(ま、現実的にはそんな事はないだろうが)。


で、問題はそのあとである。
この抗議の決着がどういうことになったのか、まったく放送が告げないからだ。
8回のオランダ攻撃前には審判から中畑ヘッド・コーチが呼ばれたと思ったらオランダの監督が次に呼ばれ、オランダの監督が激しい様子で審判と言葉をぶつけ合っている。それでも、なにもこっちにはわからない。


この試合の中継は試合が始まった時はNHK総合テレビNHKのアナウンサーと前阪神タイガース監督の星野仙一の解説で始まった。この組み合わせはなかなか面白いので楽しみだった。ところが、途中でぱたっとNHKのテレビは体操に切り替わってしまった。当初の予定通りの切り替えだったらしい。何しろ男子体操団体競技は金メダルが取れるというもっぱらの下馬評であったのだ。ま、実際に金をとったわけだ。しょうがないからクソッといいながらラジオに専念した。ラジオはNHKの「ラジオ深夜便」の枠だったので、NHK第一放送、NHK-FMで聞く事ができたのだが、どうも実況しているアナウンサーは全くの駆け出しのようで、その実況は聴いている方が苦笑したり、吹き出したり、舌打ちしそうなイライラする野球中継であった。それでも解説の小早川毅とは結構意気が合っていたらしい。聴いていて頼むから余計な事を云わなくて良いから場を読んで喋れよ、といいたくなった。


すると、NHKはBS-1で体操の中継を止め(もっとも総合でも、ハイービジョンでも中継していたんだからひとつくらい野球にしても良いだろうに)、野球中継を復活した。
多分真夜中のNHKには、野球中継を中途半端な状況で、しかもオランダ如きに日本がリードを許している状況のままで放送を止めてしまったことについて抗議の電話、ファックス、メールが殺到したに違いない。
結果的に5点の差をつけてオランダを圧倒した。


ところで、オランダのベンチには日本でプレーした実績を持つミューレンがいたと思ったら、なんとあの巨人にいたジョンソンがユニフォームを着てベンチ入りしていた。オランダチームにはカリブ海のオランダ領の島出身で、アメリカのマイナーやメキシコリーグでプレーしている選手が多いそうで、多くがカリビアンである。なかなか使えそうな選手が見られ、特に一番、二番については星野仙一も太鼓判。日本に来れば日本のプロ野球でもかなり活躍しそう。


あのもめ事はどういうことに決着したんだろうなぁ。