ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

本にカバー

 かつて横浜に暮らしていた頃は横浜駅西口の駅ビルの中にあった栄松堂という本やに良く立ち寄っていた。その書店ではずいぶん昔から買った本にカバーをつけていた。その手際は素晴らしかった。ここのカバーはきっちりと掛かっているので、使いやすかった。ほかの書店のカバーは、まず紙が薄く、かけ方がおざなりでかけない方が読みやすい位。カバーを掛けないと面倒なのは腰巻きである。持ち歩いているうちに取れちゃったり、バッグの奥底で二つに破けてくちゃくちゃになって発見されたりする。
 ところが、最近では書店で本を買う時にまずカバーをしてもらう事はない。むしろ積極的に断る。今は幸いにして自分の部屋が北東にあるので、本がそう簡単に陽に焼けてしまう事もないし、何よりもまず本の背表紙がすべて見えていることは非常に重要。常に本が私に呼びかける。これがとても重要。
 そしてもう一つ積極的に断るのはその本を直ぐに鞄に入れてしまうのだからとプラスティック・バッグを断る。これは本当に何も持たずに来た人以外は要らないのではないのか。書店からその本を管理する拠点までの間の運搬に使うだけである。黙っていると直ぐにゴミとなる袋が各家庭に配られてしまう。店によっては店員さんが本を渡しながら「直ぐに鞄に入れて下さい」という店もある。なんだか悪い事をしているような気がする。必ず領収書を本に挟んで鞄に入れる。