ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

突っ張っている場合か・・

 このまま突っ張り続けていくのであれば、覚悟を決めるしかないだろう。町村氏があの口調でいくら突っ張ってみても、ここまで来たら勢いはどんどん広がる。歯止めをかけるのは中央がその気にならなくては無理。それこそ天安門事件のごとしである。1960年前後の日本における反米運動の時に米国って何をしていたんだっけ?あの時は保守政権が反米運動の矢面に立っていたんだもの。今の状況とは明らかに違うなぁ。
 民族派という言い方があるけれど、人間は誰しも自分が属するグループが悪く言われると良い気持ちがしない。そういう状況になると公正とか、バランスとか、客観性とかいうものの上に立ってものを考えることができにくい。依怙贔屓とか、肩入れとか、判官贔屓とか、固執とかといった状況に立つことになりやすい。そしてそれは当たり前だと思う。その気持ちがいろいろなことを引き起こすことが明確でありながら、である。
 あるメルマガを見ていたら、今回の騒動について「すぐ謝る国、絶対に謝らない国」というエッセーが書かれていた。つまり、こちら側はすぐに謝る国で、あちら側が絶対に謝らない国だというのである。ん?
 それにしても、外務大臣同士の公的会見で、「そんなことされたのはあんたが悪いからだよ」といってしまうのでは、これはもう喧嘩だ。すでに外交特権を持つ治外法権の地域を攻撃したということはこれはすでに攻撃であって、その認識をもてるかもてないかというのは問題が非常に大きい。いかに鉄面皮な対応を半世紀以上し続けてきたとはいえ、だからやっても良い、という公式見解を出してしまうのは米国での9.11以降にある特定の国の外交公館を攻撃することをラムズフェルドが当該外交官に面と向かって「そりゃあんたが悪いんだよ」といったのと同じである。私が今暮らしている国はこれまでの60年間の中で確かにきちんと礼を尽くしたとは言い難い。心の底から素直に誠実にきちんと見つめた上でその態度を表明したのかといえば、居直ってしまえばいえるのかもしれないが(それは素直で誠実とはいえないんだから)そこに無理はある。それは確かだ。法的には、契約論的には何も間違っていなくても、倫理的には後ろめたい、という状況ってあるものなぁ。
 しかし、これでは「いじめられるようなことをしたおまえが悪いんだよ」といっているのとほぼ同じだ。説得力はない。