ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

総合病院に行く

 主治医の先生から紹介状を書いてもらって指示されたとおりに総合病院に行った。呼吸器内科である。総合受付での紙上問診に書き入れて待つことしばし。午前9時53分と書いてある。創られたファイルを持って指示通りに内科外来受付に行く。初診受付カード番号13番(あんまり嬉しくない番号だ)。さてここからだ。全く私の名前は呼ばれない。そんなこともあろうかとイヤフォーンラジオを持っていく。永六輔の土曜ワイドを聴いているが気が気ではない。呼ばれた時に聞き逃すのではないかと。ラジオをやめてみる。全然呼ばれる気配もない。観ているとやってくる人は診察券となにかの紙を各診察室の入り口にぶら下げてある箱の中に入れている。看護婦さんが通りかかると各診察室前のその箱を覗いていく。呼吸器内科の前に座っている人たちのうちで僕より先に来ていた人はどんどん診察を終えて出てきては帰って行く。そのうちとうとう僕より後から来る人たちまでどんどん入っていく。おかしい・・。忘れられているに違いない。この初診受付カードを僕もあぁして箱の中に入れていないからか?内科受付に行ってきく。「私はこのままこのカードを持っていて良いのですか?」「はい、お待ちください」である。トイレに行きたい。しかし、その間に名前を呼ばれてしまったらどうしよう・・。意を決してトイレに行く。呼ばれた気配はない。ついにもう誰もいなくなった。どうなっているんだろう・・・。そこでようやく名を呼ばれた!
 ちょうど2時間経っていた。午後12時である。主治医から持たされた昨年暮れの胸の写真を渡す。まず問診。たばこを吸うかという点にこだわっている気配。生活習慣を細かに聴かれる。ついに聴診器でる。さて、関係のありそうな検査をすべてするという。血液検査。胸のレントゲン写真撮影。心電図。そして肺機能検査である。もちろん血液検査の中でもいくつかすぐには結論のでない数値はある。しかし、胸のレントゲンも普通に胸を板に当てて撮るだけではなく、横からも撮る。しかも、すぐに現像して持たされる。心電図はいつもの心電図である。肺機能検査は全くこれまで受けたことがない検査だった。マウスピースをくわえ、一切呼吸のレスがでないようにし、鼻をクリップで留めて呼吸をすべて閉鎖してその値から、含有ガスを計測するらしい。チェスト株式会社というまさにそのままの名前の会社がメーカーのようである。日頃大きな息を吸ったり、吐いたりということをしないので、とても苦しいものもある。そういわれてみると10数年前から坂道を歩くとてきめんに呼吸が苦しくなるようになっていた。スカウトたちとのハイキングが苦しくなってきていた。多分、その当時からすでに肺機能に問題があったのだろう。検査技師の人からモニターにでるグラフの指標はなにかを聴く。この病院にはまだPETは導入されていないのかと尋ねると、気配がないという。1階の表示を見ていた時にこの病院が2年前に新築病棟を建てた時にではなくて、今年になって新しいMRIが導入されているらしく、GEの最新式になっていると書かれていた。それならどうなんだろうと思ったのだけれど、そうそう設備投資できるわけではないかもしれない。高齢化がどんどん進むとPETは大きな武器になるだろうと思われるのだけれど、なかなかイニシャルコストが下がっていないのかもしれない。いずれにしても院内にポジトロンを打ち出せるサイクロトロンを持たなくてはならないところに限界があるということになるのかもしれない。
 すべての検査が終わって内科受付にデーターを渡す。呼吸内科に呼び込まれてびっくりする。胸の写真は自分がここまで持ってきた。しかし、血液検査、心電図、肺機能検査のデーターはオンラインで担当医のパソコンにすべて表示される。なるほど、これでは人によってはパソコンだけ見ていて目の前にいる患者自身を見つめることなく終わってしまう医者がいてもおかしくはないだろう。もちろん私を担当してくださっている担当医はこちらが思わず視線をはずしてしまうほど私の目をじっと見て話をしてくださる。どうやら「慢性気管支炎に起因するぜんそく症状」であるというのが結論のようである。え!?ぜんそくは8年前に仕事を辞めた時に止まったんじゃないのか!私のこれまでの発作からいえば、今回の咳き込みなんて発作のうちには入らないけどなぁ。
 処方箋もその場でパソコンの選択肢から薬剤の名前の頭二文字ぐらいを入れたら、選択肢がいくつかぱっと表示されるからそこから選択する。漢字変換や、OPACで文献を探すのとほぼ同じだ。結果として毎日2回の予防吸入剤と発作時の吸入剤を処方される。ここまで来て13時である。最後に次回の予約を決めて、精算。なんと国民保険の三割負担で、私の負担が1,2万円である。外来で、1万円を超える金額を払ったのは生まれて初めてであろう。総合病院の前に何軒もある薬局の一つを選んで(別になんの理由もないが)処方してもらう。ここでの支払いは約2,500円。帰り道にスーパーによって本日のサービス弁当、中華弁当398円を買ってホッとする。家に到着したら14時であった。総合病院に久しぶりに初診にいったが、こんなに大変だったんだとほとほと実感する。主治医を大事にしたいなぁと本当に思った。
 なかなか咳やまず。しかし・・・本当にたばこを止められるだろうか・・。