ほぼ足りてまだ欲 その先

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小さい政府は責任を持たない? 

 先日も友人たちと懇談会を持った時に話題となった。どこもかしこも学識経験者の口車に乗って小さい政府を実現するのが今後のグローバライゼーションの鍵だ、なんてふざけた風潮に振り回されている。
 郵便事業も民営化するのが良くて、しないのが「抵抗勢力」だといわれている。なにもかも、しまいには刑務所も民営化することになっているようだ。ま、良いだろう、儲けを追求することによって支出も制限されて効率化が図られるだろう。しかし、責任は誰が取るんだろうか。その企業が責任を取れば終わりか。うまくいかなければ撤退して終わりか?刑務所も結果的に儲からなかったら撤退できるのか?その時に収容されていた囚人の管理はどうなるのか。囚人が脱走し、逃げた先で殺人を犯したら、その責任は刑務所会社のものか?それまで開設運営してきたはずの国の責任はどこに行ったのか。ということは小さな政府というのは政府組織の限りなき消滅化なのか。
 介護保険も措置から契約へと鳴り物入りで改革されたという。一対一の契約が守られてここまで来ているのか。突然、ハイあなたはこれから自己決定でもって契約を選択していってくださいね、といわれたわけである。一体全体介護保険の利用上、どこの利用者がその詳細を詰める作業を行ったか、はたまた、これから将来にわたって行えるというのだろうか。