ほぼ足りてまだ欲 その先

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シドニーでの日本人加害者

 いつも淡々とオーストラリア関連記事を拾ってくれている「新聞に見るオーストラリア」さんが共同電の記事を紹介されている。この事件は昨年のくれにシドニーの北部にあるアバロン・ベイのバックパッカーで28歳の日本人が24歳のオーストラリア人男性をナイフでめった刺しにして殺したという事件。事件当初はシドニーの地元の新聞にも数回記事が出たが、「予備審問に容疑者が出た」位までの記事以降ぱったりと何も報じられなくなった事件である。ここで報じられているのは、警察の調書が提出されて、それによれば事件直前にこの加害者がエクスタシーを服用し、刺したことは覚えているが、それ以外は覚えていないというもの。しかし、これって、あの時も報じられていた。つまり、ここまで何もその後の展開がないということである。事件発生当初、この事件を聞いたシドニーを知る日本人たちのほとんどはてっきり日本人が被害者だと思ったという話がある。これまで日本人が被害者になった殺人事件は何件か報じられてきたが、加害者になったのはあまり記憶にない。詐欺事件なんかはあるけれど。
 それにしてもこの程度の話は日本ではめったに報じられない。確かメルボルンの薬物持ち込み事件ではまだ日本人犯人の一人は収監されているのではなかったか。
 オーストラリアのことは日本では結構忘れられてしまうわけで、ましてやそこに暮らす日本人も忘れられやすい。しかし、今はインターネットがある。かつてに比べるとここ5年ほどでオーストラリアから発信している日本人の数は驚くほど増えている。