ほぼ足りてまだ欲 その先

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「靖国神社 〜占領下の知られざる攻防〜」を見る。

面白かった。日本という国、そしてそこに暮らしてきた人々の柳のような粘り腰と狡猾な処世術を改めて認識する。そりゃそうか、4-5年の占領くらいで文化や価値観が変わるわけがない。どうやら日本という国とそれを構成する日本人といわれる人々は本来的には持ち合わせていなかった民主主義というシステムを入手してみたけれど、結局その根源をわがものとすることができなかったということではなかったのかという気がしてきた。それも一度も経験することなくしてわがものとすることができなかったのではなくて、確かに自分のものとしてみたのだけれども、放棄した。つまり体質的にはあわないのかもしれない。どうやらこのあたりが歴史上からも大きな転換点となる、そんな状況に私たちは直面しているのではないかという気がする。後で「それにもかかわらず何もできなかったのか」といわれるのかもしれないとも思うが、そんなことをいえる状況が現出されない可能性もある。